白鶴美術館様の展覧会プロモーションについてはこれまでスキャンと映像制作でご協力してまいりましたが、2022年の秋季展「揺ら美」開催にあたり、ポスター、チラシ、ハガキ、そして特設のウェブサイトまで、広報ツール一式をお任せいただくことになりました。ポスターなど紙媒体を起点にキービジュアルを作り上げ、それを映像やウェブサイトへと発展させていく総合プロモーションとなり、いっそう身の引き締まる思いで取り組んでおります。
展覧会のテーマをビジュアルに

「揺ら美」という独特なタイトルが与えられた本展覧会のテーマは、展示される作品同士のいわば共鳴です。紙や金属など静止したキャンバスに創意工夫で施された、水や風が揺らめく描写。その動きのある表現が作品から作品へと伝わっていき、それが水をテーマとする1階の展示から風をテーマとする2階の展示へと繋がっていきます。
ポスターなどの紙媒体では、水を象徴する「大銀盤」から、風が描写された「金銅小幡」に揺らぎが伝わっていく様子を一枚にまとめました。大銀盤に刻まれた波紋を強調すべく線画として浮かび上がらせ、その波が線となって中央のタイトルを越え、金銅小幡に伝わっていきます。それぞれの作品の色味を際立たせるべく、使う色は最小限に。それは天女の衣の躍動感を強調することになり、遠目から見たときにインパクトにあるシルエットとなりました。

また動画でもそのテーマを強調すべく、随所で「揺らぐ」描写を取り入れています。大銀盤に刻まれた波紋を揺らし、水紋のように広がる弧を描き、またタイポアニメーションもささやかに震わせて、揺らぎのモチーフを貫きました。
加えて、今回は事前周知のための特設サイトも作成。動画をトップに据えたインパクトのある構成でありながら、チラシの内容と同等の情報量を備え、宣材が手に入りにくい遠方からの集客を担いました。
現在、特設サイトはすでに非公開となっていますが、本展覧会の情報と動画については下記のURLにてご確認いただけます。
https://www.hakutsuru-museum.org/exhibition/2022autumn/
