白鶴美術館の2021年春季展「大きな美術と小さな美術」について、プロモーション動画を作成しました。会期前から会期中に掛けて館のウェブサイトに掲載されるのとあわせ、会期中は館内でも上映され、展示の見どころを観客に案内する役割を担います。
高精細スキャンが展覧会のテーマを映像として具現化
本展覧会の趣旨は、世界最大級の大きさを誇るような美術品に加え、小さな中に凝縮された緻密さを見せる工芸品などを紹介し、その対照的な魅力を楽しむことにあります。映像では、クローズアップできる利点を活かして小さな美術品2点に焦点を当てました。映像に用いる画像はサビアのアートスキャンで撮影。作品表面の凹凸が忠実にデジタル化され、視覚的にサイズ感が狂うほどの情報量を持つデジタルアーカイブが生成されました。
映像では、それぞれの作品について、展示でも見づらいほどに小さな表面の造りを拡大して見せつつ、その造形の魅力を紹介していきます。銀盒子では表面の文様にズームしてその精巧さをじっくり見せたあと、幅5cmにも満たない実寸を提示して驚かせます。また八稜鏡では装飾の中を駆けまわる獣たちを紹介しながら、直径20cm足らずの世界に広がる躍動感を伝えました。
展覧会で伝えたいこと、展示品の見るべきポイントが凝縮された一篇となっています。
特集ページURL:https://www.hakutsuru-museum.org/exhibition/2021spring-main/