サビアでは宮内庁関係のデジタル化にあたり、襖絵や屏風などの絵画の高精細スキャニング、調度品などの高精細3Dスキャニングなどで貢献してまいりました。数年前からは京都御所をはじめとした関連施設のVRを撮影しています。このたび、それらが公開の運びとなりましたので、ご案内します。
非公開のエリアも細部まで堪能できるVR
宮内庁京都事務所では2024年5月、京都御所・京都仙洞御所・桂離宮・修学院離宮を紹介するウェブサイトを公開しました。各施設の概要や歴史のほか、敷地や建物内外の写真が多く掲載されており、非常に見ごたえのある内容になっています。
その見どころの一つであるサビアのVRは、飛香舎をはじめとした通常非公開の空間へ実際に立ち入ったかのような臨場感で、周囲を360度ぐるりと見回すことができます。さらに、高解像度一眼レフカメラでの撮影により、どのアングルでも大胆に拡大が可能。室内の精緻な装飾や美しい障壁画、格式高い調度品の数々を細部まで思いのままにご覧いただけます。
VRだけではなく高精細画像や3Dも
サビアは上記四施設のいずれでも撮影を行っており、VRは各施設の詳細ページにある画像コンテンツ右下の「VR」というボタンからご覧いただけます（VRが公開されていない施設もあります）。
ぞれぞれのVR内には何か所かの撮影地点があり、足元にあるアイコンをクリックしていくことで、施設内部を行き来しながら視点を変えつつ見学できるようになっています。VRの中には人間の目線より高い角度からのアングルやサビアのスキャンによる高精細画像も組み込まれており、またサイト内ではサビアのスキャンとモデリングによる3Dも紹介されています。ぜひ探してみてください。
普段は立ち入ることができない施設の内側というだけではなく、部屋の内部を撮影したVRも多くあり、また庭園では撮影した季節ごとの植物もお楽しみいただけます。歴代の天皇陛下がご覧になった壮麗な風景をぜひご堪能ください。
サイトURL：https://kyoto-gosho.kunaicho.go.jp/
