本展覧会では、ふだん京都の泉屋博古館に展示されている「中国青銅器」が東京に大集結しています。なかなか京都まで行けない館客にとっては、実物を間近に見ることができる貴重な機会と言えます。そこで実際は触ることのできない青銅器の「立体感」を感じてもらえる方法はないかと考え、ホログラムによる動的な展示をご提案しました。同時上映されている映像の制作に先立ち、サビアは泉屋博古館に出向いて青銅器を何点かXRスキャンで撮影しています。その中から、とくに人気のある「虎卣（こゆう）」の3Dデータをホログラム用の動画に変換。会場に設置された専用筐体で映写することにより、立体造形物に最適な新しい鑑賞方法がこのたび実現しました。