李惠作品「霧島ワンダーランド」スキャンプロジェクト

宮崎県の酒造メーカー霧島酒造が運営する「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」の中に、「KIRISHIMA WALK FACTORY」という工場見学施設があります。そのエントランス、まさに見学客を迎えるエリアに、霧島連山や南九州の大地をモチーフにした壮大なアート作品が飾られています。書画家・李惠さんによる、地上9mもある圧巻の巨大壁画。そのスキャンと展示用の印刷は、私たちサビアが担当しました。金箔がふんだんに使われた極彩色絵画のデジタル化による拡大と複製は、色再現性に優れたサビアの高精細スキャンだからこそ実現できたものです。

書画家・李惠(LiKei)さんについて

李惠作品「霧島ワンダーランド」スキャンプロジェクト

李惠(LiKei)さんは福岡県に生まれ、現在は東京在住の書画家でありデザイナー。主に日本画や水墨画、書、洋画などで空間アートを制作されています。寺院では天井画・障壁画・襖絵などに勇壮な作品を、また店舗では空間アートや壁画で絢爛な作品を数多く提供。他に看板やパッケージのデザイン、ロゴマークなどの作品も多くあります。
本作は霧島からの恵みをテーマに描いた作品とされ、施設では床のデザインや造形文字など各所に李惠さんの作品があしらわれています。
公式サイト/https://www.likeiart.com/

光沢も忠実に再現する高精細スキャン

李惠作品「霧島ワンダーランド」スキャンプロジェクト

金箔などの光沢や鏡面反射成分が強い被写体の場合、これまでのスキャン技術では写り込みや色飛びが多くなります。
私たちサビアのアートスキャンは、拡散反射光を制御し白飛びを抑えることが可能。高精細スキャンにより、細部の刷毛目までくっきりと忠実かつ繊細にデジタル化されています。3mの和紙に描かれた原画作品は、800dpiの高解像度スキャンを経て3倍の大きさの9mの壁画として出力されました。印刷後も金箔の光沢が褪せることはありません。原画の迫力をそのまま拡大複製した空間アートは、工場見学に向かうお客様を出迎え、圧倒しています。

李惠作品「霧島ワンダーランド」スキャンプロジェクト