2012年1月、泉屋博古館所蔵の二条城行幸図屏風の撮影が行われました。

金箔の貼られた六曲一双の屏風は、徳川将軍二条城への、寛永3年の後水尾天皇一行の行幸図です。公家や武家や市井の人々など3226人もの人物が生き生きと描かれており、金箔の貼られた豪華な造りとなっています。

この屏風を泉屋博古館協力の元、高精細デジタル化することにより、肉眼で見るよりもより詳細に当時の人々を浮かび上がらせることが可能となりました。また、画像上でも金箔や絵の具の質感がわかる高精細画像となっています。
撮影当日は泉屋博古館へスキャナを持ち込み、解像度は600dpiで、左隻と右隻の屏風をおよそ90分で撮影を終えました。
また翌年開かれた展覧会では、4Kディスプレイでのデジタル展示や、4Kプロジェクターでのデジタル画像を用いた映像の上映を行いました。
高解像度の画像はその後、作者不肖の二条城行幸図屏風の研究へと生かされています。

 

「二条城行幸図屏風の世界―天皇と将軍華麗なるパレード」
泉屋博古館 編 / 株式会社サビア 発行 / 論創社 発売

二条城行幸図屏風をデジタル化した高精細画像をもとに、二条城行幸図屏風の世界を詳細に解説したフルカラーの図録です。
生き生きと描かれた行列と観衆を、様々な角度から考察しており、煌びやかな屏風の世界を紐解いています。